「職場環境 悪い」と調べたくなる夜は、たいてい疲れ切っていることでしょう。
毎日出社するだけで消耗する。
陰口や不機嫌が日常で、尊敬できる人が見当たらない。
そんな空気の中で、「うちの会社がおかしいのか、それともどこも同じで自分が神経質なだけなのか」と、答えの出ない問いをくり返してしまう。
先に結論をお伝えします。
悪い職場環境は、あなたの我慢が足りないからではなく、会社の構造の問題です。
そして両方を経験した実感として、職場環境は給料と連動する傾向があります。
つまり「ここより良い環境」は、気休めではなく実在します。
この記事では、次の7つを順番に見ていきます。
- 職場環境が悪い会社の特徴チェックリスト(10項目)
- なぜ職場環境が悪くなるのか(原因は個人ではなく会社の構造)
- 給料が安い会社ほど職場環境が悪くなりやすい理由
- 給料が高い会社の職場環境は実際どうなのか(両方で働いた実体験)
- 悪い環境に居続けるとどうなるか
- 自分で変えられるのか、相談先と見切りの基準
- 良い環境で働くための、給料を妥協しない会社選び
書いているのは、残業代の出ないブラック企業に10年勤めたあと、東証プライム上場企業へ転職し、いまも品質管理として働いている会社員です。
「悪い側」と「良い側」の両方を内側から見てきた立場から、きれいごと抜きで正直にお話しします。
職場環境が悪い会社の特徴チェックリスト【10項目】
まずは、いまの職場を言葉にするところから始めましょう。
「なんとなく嫌だ」という感覚を具体的なサインに分解すると、モヤモヤが判断材料に変わります。
職場環境が悪い会社のサインは、大きく「人間関係」「待遇・労働条件」「マネジメント」の3つに分けられます。
ヤバい会社や居心地の悪い職場に共通するのは、これらのサインが一つではなく、いくつも重なっていることです。
人間関係のサイン
まず表れやすいのが、人と人の間の空気です。
朝の挨拶が返ってこない。
陰口や悪口が会話の標準になっている。
そして、職場の雰囲気を悪くする人が注意されず放置されている。
特に「雰囲気を悪くする人が放置されている」は見落とされがちですが、重要なサインです。
問題のある振る舞いを誰も止めないということは、会社がその空気を黙認しているのと同じだからです。
待遇・労働条件のサイン
次に、目に見える条件面のサインです。
残業しても残業代が正しく支払われない。
有給休暇が取りづらい、あるいは取ると嫌な顔をされる。
年間休日が同業他社より明らかに少ない。
待遇の悪さは、単にお金の問題にとどまりません。
「これだけ働いても報われない」という感覚が積み重なると、その不満は人間関係にも漏れ出していきます。
ここが、のちほど触れる「給料と環境の連動」の入り口です。
マネジメントのサイン
最後に、会社の舵取りに関わるサインです。
怒号や詰めが日常になっている。
評価の基準が不透明で、頑張っても何が評価されるのか分からない。
そして、管理職が問題を見て見ぬふりをする。
この3領域のサインを、10項目のチェックリストにまとめました。
いまの職場にいくつ当てはまるか、数えながら読んでみてください。
| 領域 | チェック項目 | こんな状態なら要注意 |
|---|---|---|
| 人間関係 | 挨拶がない | おはよう・お疲れさまが返ってこない |
| 人間関係 | 陰口・悪口が日常 | その場にいない人の悪口が会話の中心 |
| 人間関係 | 問題のある人が放置 | 雰囲気を悪くする人を誰も注意しない |
| 待遇 | 残業代が出ない | サービス残業が当たり前になっている |
| 待遇 | 有給が取りづらい | 申請すると嫌な顔をされる・理由を問われる |
| 待遇 | 休日が少ない | 年間休日が同業より明らかに少ない |
| マネジメント | 怒号・詰めが日常 | ミスを人前で長時間責める文化がある |
| マネジメント | 評価が不透明 | 何が評価されるのか誰も説明できない |
| マネジメント | 管理職が見て見ぬふり | 問題を上げても「そういうもの」で流される |
| 全体 | 尊敬できる人がいない | 「この人のように働きたい」と思える人がほぼいない |
大切なのは、何個当てはまったかという点数そのものではありません。
複数のサインが「放置されたまま続いている」ことこそが問題です。
一つや二つなら、どんな職場にもある凸凹の範囲かもしれません。
【実体験】ブラック企業時代の職場の空気
あくまで個人の経験として、私がかつて働いていた職場の空気をお話しします。
従業員50名ほどの中小メーカーで、経営者はパワハラ気質のワンマンなタイプでした。
社長が営業部門を極端に贔屓していたため、営業が処理しきれない仕事は調達や品質管理、設計といった他部門が尻拭いをさせられる構図でした。
その結果、営業以外の部門ではサービス残業が日常化していました。
「社長+営業」と「それ以外」という派閥のような空気もでき、職場は常にギスギスした状態。
当時の私のサービス残業は毎月およそ100時間。
年間休日は120日ほどありましたが、有給休暇はほとんど使えず、仕事を家に持ち帰ることも珍しくありませんでした。
いま振り返ると、当てはまるサインが一つや二つではなかったのだと分かります。
ですが渦中にいると、それが「普通」に見えてしまうのです。
この「普通に見えてしまう」怖さについては、記事の後半でもう一度触れます。
📌 今日できる一歩
10項目のうち、いまの職場にいくつ当てはまるか数えてメモしておきましょう。
数字にすると、「気のせいかも」という迷いが「判断材料」に変わります。
なぜ職場環境が悪くなるのか――原因は個人ではなく会社の構造
ここでお伝えしたいのは、環境の悪さはあなた個人のせいではない、ということです。
劣悪な環境が生まれるのには、会社の構造という共通した理由があります。
余裕のなさが空気を悪くする
最初の原因は、シンプルに「余裕のなさ」です。
人手が足りず、利益率も低い会社では、一人あたりの負荷がどうしても大きくなります。
自分の仕事で手一杯になると、人は他人を思いやる余裕を失います。
陰口や不機嫌は、性格が悪い人がいるから起きるとは限りません。
余裕のない環境が、ふつうの人からも余裕を奪ってしまう。
環境が人の振る舞いを変えてしまう、という側面があるのです。
問題のある振る舞いが放置される
2つ目の原因は、放置です。
怒鳴る人、責任を押し付ける人、雰囲気を壊す人がいても、管理職が注意しない。
事なかれ主義で見て見ぬふりが続くと、「やったもの勝ち」の空気が定着します。
まじめに振る舞う人ほど損をし、雑に振る舞う人が得をする。
この逆転が起きた職場は、正直者から順に消耗していきます。
負のループ――優秀な人から辞めていく
3つ目は、悪循環です。
環境が悪い→優秀な人から辞めていく→残った人の負荷がさらに増える→もっと環境が悪くなる。
この負のループが回り始めると、会社は自力ではなかなか抜け出せません。
ここでお伝えしているのは「環境の質」の話です。
これが違法な搾取のレベル、たとえば残業代の未払いやハラスメントの常態化にまで達しているなら、それはもう別の問題です。
違法性のあるブラック企業の見抜き方は、ブラック企業の特徴と見分け方12選で整理していますので、あわせて確認してみてください。
【実体験】「優秀な人から辞めていく」を目の当たりにした話
私がいたブラック企業では、責任を持って仕事に取り組む人の割合が、そもそも多くありませんでした。
「社長が言っているから」「我々には分からないので」「どうすればいいですか」。
自分の意見や考えを持って動く人が少なく、主体的に動くのは一部の管理職だけ。
あとは言われた仕事をこなすだけ、それすら満足にできない人もいる状態でした。
そうなると、必然的に優秀な人に仕事が集中します。
本来の職責を超えた仕事や、範囲外の尻拭いまで押し付けられ、やがて辞めていく。
キャパオーバーもありますが、頑張りと給料が見合わないと感じるのが大きかったのだと思います。
当時の私自身も「この会社はおかしい」と思っていました。
それでも、当時の私はなかなか転職に踏み切れずにいたのです。
📌 今日できる一歩
いまの職場で「この3年で辞めていった人」を思い出してみましょう。
優秀な人・まともな人から抜けているなら、それは負のループのサインかもしれません。
給料が安い会社ほど職場環境が悪くなりやすい理由
ここからが、この記事で一番お伝えしたいことです。
先にお断りしておきます。
これは統計で証明された法則ではなく、両方の会社で働いた私の実感と、その背景にある構造的な理由の話です。
もちろん例外もありますし、給料が安い会社の人の能力が低い、という話でも決してありません。
採用市場の構造――給料は「集まる人の層」を左右する
給料が高い会社には、多くの応募が集まります。
すると会社は選抜ができ、知識・経験・実績のある人が入社していきます。
給料が安い会社は応募そのものが集まりにくく、選抜の幅も狭くなりがちです。
これは個人の優劣の話ではなく、採用競争率の差が「人の層」の差になって表れる、という構造の話です。
給料という条件が、結果的にどんな人が同じ職場に集まるかを左右しているのです。
選ばれた集団には余裕が生まれる
待遇に大きな不満がない集団では、不満のはけ口としての陰口や足の引っ張り合いが起きにくくなります。
「報われていない」という感覚が薄いぶん、人に攻撃的になる理由も減るからです。
先ほどの「余裕のなさが空気を悪くする」の裏返しです。
待遇の余裕は、そのまま人間関係の余裕につながりやすいのです。
給料が低い会社では、我慢が空気を悪くする
反対に、給料が低く待遇も悪い会社では、「こんなに働いているのに報われない」という不満がたまります。
その我慢が限界を超えると、人間関係ににじみ出てきます。
くり返しますが、これは働く人の性格の問題ではありません。
報われない環境が、人の振る舞いをすり減らしてしまう、という話です。
いまその会社にいるあなた自身も、環境に振る舞いを変えられている当事者かもしれません。
「給料が高い会社ほど激務」は本当か
ここで、よくある意見にも触れておきます。
「給料が高い会社ほど激務でつらいのでは?」というものです。
たしかに、激務と高給がセットになっている業界や職種は存在します。
ただ、同じ業界・同じ職種の中で比べれば、待遇と環境は連動しやすいというのが私の実感です。
給料の水準そのものが業界でどう決まるのか、その仕組みは給料が上がらないのはなぜ?年収は業界で決まる仕組みで詳しく解説しています。
会社の体力の差は、目に見える待遇にも表れます。
厚生労働省の調査によると、労働者1人あたりの年間休日は平均116.4日ですが、企業規模別に見ると従業員1,000人以上の企業が平均117.1日、30〜99人の企業では111.0日と、規模の大きい会社ほど休日が多い傾向がみられます(出典:厚生労働省「令和6年就労条件総合調査」)。
給与水準と同じく、休日という待遇の「余裕」も、会社の規模や体力に左右されている一例です。
給料が安い会社と高い会社で起きやすいことを、対比の表にまとめました。
あくまで「傾向」として、参考にしてみてください。
| 観点 | 給料が安い会社で起きやすいこと | 給料が高い会社で起きやすいこと |
|---|---|---|
| 応募・採用 | 応募が集まりにくく選抜の幅が狭い | 応募が集まり選抜を通った人が入る |
| 人の余裕 | 負荷が高く他人を思いやる余裕が減る | 待遇の余裕が人間関係の余裕につながる |
| 不満の行き先 | 陰口・足の引っ張り合いに漏れ出やすい | 不満が少なく攻撃的になりにくい |
| 問題への向き合い方 | 責任の押し付け合いになりやすい | どう解決するかの建設的な議論になりやすい |
| 辞め方 | 優秀な人から先に辞めていく | 定着しやすく人が育つ余地がある |
【実体験】「人の層が違う」と感じた瞬間
私はブラック企業から東証プライム上場企業へ転職しました。
転職前は、給料の高い会社や大手企業はもっと激務なのだろうと思い込んでいました。
ですが、現実は違ったのです。
まず、大手企業のほうがコンプライアンスに慎重で、サービス残業や有給の拒否といったことが起きにくいと分かりました。
そして給料が高い会社には、その条件に惹かれて多くの人が応募します。
狭き門をくぐってきた人たちが同じ場所で働いているので、結果的に優秀な人が多くなる。
優秀な人は、自分たちの職場環境がわざわざ荒れるようなことをしません。
問題が起きても責任の押し付け合いにならず、「どうすれば解決できるか」という建設的な議論になる。
全体的にポジティブな人が多い、という印象を強く受けました。
給料と環境が連動しているのだと、身をもって実感した瞬間でした。
📌 今日できる一歩
気になる求人を1件開き、その会社の給与レンジと、いまの自分の年収を並べてみましょう。
「環境を選ぶこと」と「給料を見ること」が、実はつながっていると気づくはずです。
給料が高い会社の職場環境は実際どうなのか――両方で働いた実体験

「良い職場環境」を実物で見たことがないと、それがどんなものか想像しづらいものです。
ここでは、私が転職先の東証プライム上場企業で実際に感じたことを、差し支えない範囲でお話しします。
困ったときに助けてくれる人がいる
まず驚いたのは、新入社員への教育が手厚いことでした。
中途入社の私にも、およそ1年はメンターとなる先輩がつき、会社のルールや仕事の進め方をきちんと教わってから自分の担当を持ちました。
質問や相談をすれば、こちらが理解できるまで丁寧に教えてくれる。
しかも説明が分かりやすい。
話の組み立てがきちんとできる、優秀な人が揃っているのだと感じました。
ブラック企業時代は、右も左も分からないまま現場に放り出され、みんな不機嫌で話しかけることすらためらう空気でしたから、その違いは衝撃でした。
働きやすさの正体は、立派な制度そのものより「人の余裕」なのだと、このとき腑に落ちました。
残業が減り、有給が当たり前に取れる
働き方も大きく変わりました。
毎月100時間近くあったサービス残業は、転職後は残業そのものが月10時間以下になりました。
年間休日はブラック企業時代より少し多い程度ですが、有給休暇の取りやすさがまったく違います。
自分の仕事さえ調整できれば、有給の申請が却下されることはありません。
「当たり前のことが、当たり前に回っている」。
言葉にすると地味ですが、これが心身の負担をどれだけ軽くするかは、失って初めて分かるものだと思います。
ただし、完璧な会社ではない
幻想を売るつもりはないので、正直なところも書いておきます。
私が所属する品質管理は残業が少ないほうですが、開発や調達などは非常に忙しい部署です。
そのぶん残業手当や賞与で報われているようですが、部署によって忙しさはかなり違います。
ですから「大企業だから」「給料が高い会社だから」といって、どの部署も安心とは言い切れません。
あくまで「傾向として、環境が良くなりやすい」という話として受け取ってください。
大切なのは、完璧な会社を探すことではなく、いまより良い環境を選び直すことです。
📌 今日できる一歩
いまの職場の「当たり前」を1つ書き出してみましょう。
それが本当に世間の当たり前なのか、求人票と見比べる材料になります。
職場環境が悪い会社に居続けるとどうなるか
「もう少し我慢すれば」と考える前に、居続けた場合に何が起きるかも知っておいてください。
悪い環境のいちばんの怖さは、痛みそのものより、痛みに慣れてしまうことにあります。
感覚が麻痺して、悪い環境が基準値になる
悪い環境に長くいると、「どこも同じだ」と思い込むようになります。
本当は異常な状態が、自分の中では「普通」になってしまう。
居心地の悪さに慣れてしまうと、そこから抜け出す発想そのものが浮かばなくなります。
これが、悪い職場環境の最大のリスクだと私は思っています。
比べる相手を知らないままだと、我慢し続けることが唯一の選択肢に見えてしまうからです。
成長機会と市場価値を失う
尊敬できる人や、学べる人がいない環境では、スキルの天井が低くなります。
周りのレベルが自分の基準になるため、成長の伸びしろが環境に縛られてしまうのです。
そして年数だけが過ぎると、いざ動こうとしたときに市場価値が上がっていない、という事態になりかねません。
環境を変えることは、心の健康だけでなく、キャリアの選択肢を守ることでもあります。
心身へのサインを見逃さない
環境の悪さは、体や心にもサインとして表れます。
寝つきが悪い、休日も気が休まらない、朝になると気分が重い。
こうしたサインが続くときは、無理を続ける前に立ち止まってほしいと思います。
睡眠の乱れは、仕事のミスや事故にもつながりかねません。
その影響と見直し方については、睡眠不足が仕事に与える影響もあわせて参考にしてください。
なお、心身の不調が続く場合は、一般的な情報にとどめず、後述の相談先や専門家に相談することをおすすめします。
📌 今日できる一歩
この1週間の自分の睡眠と気分を、思い出せる範囲でメモしてみましょう。
体のサインは、頭で考えるより正直に環境の負荷を教えてくれます。
職場環境は自分で変えられるか――相談先と見切りの基準
ここまで読んで、「では、いまの職場を良くする努力はできないのか」と思われたかもしれません。
その問いに、正直にお答えします。
一般社員が社内で変えられる範囲は限られる
職場環境の改善を扱う記事の多くは、人事や経営者に向けて「研修を」「制度を」と書いています。
ですが、一般社員にはそうした権限がありません。
改善提案や異動願いを出すことはできますが、それで会社全体の空気が変わるかというと、現実には難しいことが多いのです。
ここは正直に書きます。
個人の努力で組織の空気を変えるのは、かけた労力とリスクに見合いにくいのが実際のところです。
だからこそ、「変える努力」と同時に「選び直す準備」を持っておくことが現実的だと考えています。
相談先の整理
一人で抱え込む前に、使える相談先を知っておきましょう。
状況に応じて、次のような窓口があります。
- 社内の相談窓口・信頼できる上司:まずは社内で相談できる相手がいないかを確認する
- 総合労働相談コーナー(労働局・労働基準監督署):職場のトラブル全般を無料で相談できる公的窓口(厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」)
- こころの耳(厚生労働省):心身の不調やメンタル面の相談先を探せるポータルサイト(働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」)
怒号や詰めが日常化していて、それがハラスメントに当たるのではないかと感じる場合は、まず線引きを知ることが第一歩です。
職場環境を整えることは、本来は会社の努力義務でもあります(労働安全衛生法 第71条の2・e-Gov法令検索)。
「自分が我慢すればいい問題」ではない、という前提を持っておいてください。
見切りの基準
最後に、見切りの基準です。
「環境が合わない」と感じる状態が続くとき、判断の軸になるのは変わる見込みがあるかどうかです。
経営者や管理職の姿勢に変化の兆しがなく、負のループが回り続けているなら、選び直すことは合理的な判断です。
もし消耗の主な原因が特定の人間関係にあるなら、環境を変える前にできる対処もあります。
職場の人間関係に疲れた時の対処法もあわせて読んで、自分の消耗がどこから来ているのかを切り分けてみてください。
📌 今日できる一歩
「この会社は、あと1年で変わりそうか」を、直感で一言だけ書いてみましょう。
変わらないと感じるなら、それが準備を始めてよいサインです。
良い環境で働くために――給料を妥協しない会社選びへ
最後に、出口の話をします。
この記事の結論は、「良い環境で働きたいなら、給料を妥協しない会社選びをしてよい」ということです。
「給料で会社を選ぶのは不純」ではない
「お金で会社を選ぶのは打算的だ」と、どこかで罪悪感を抱いていませんか。
ですが、ここまで見てきたように、給与水準は会社の余裕と人の集まり方を映すシグナルでもあります。
つまり、給料を見ることと環境を選ぶことは、実は同じ行為なのです。
堂々と、条件の良い会社を目指してよいと私は思います。
求人票から環境を読み取る見方
給料だけでなく、求人票には環境を推し量るヒントが載っています。
次のような項目を、いまの会社と見比べてみてください。
- 年間休日:日数が具体的に書かれているか。曖昧な場合は要確認
- 残業代・みなし残業:残業代の扱いが明記されているか。固定残業が長すぎないか
- 福利厚生:制度が形だけでなく具体的に書かれているか
- 平均勤続年数:短すぎる場合、人が定着していないサインの可能性
高い給与を目指せる状態を作る
「そうは言っても、自分の力で条件の良い会社に入れるだろうか」と不安になるかもしれません。
そこは、いまからの準備で変えられる部分です。
自分の市場価値を把握し、少しずつ準備を進めておく。
市場価値を保つ働き方は出世したくない人の働き方|市場価値を保つキャリア術で、無理なく学びを積み上げる習慣は社会人はどれくらい勉強してる?でそれぞれ触れています。
そして、転職そのものの進め方は転職の流れガイドにまとめています。
環境は、我慢して耐えるものではなく、選び直せるものです。
今夜、求人サイトで「いまより年収が高い会社」の求人票を3件だけ開き、年間休日と残業代の書き方を、いまの会社と見比べてみてください。
それが、「選ぶ側」に立つための最初の一歩です。
職場環境が悪い会社に関するよくある質問
Q1. 職場環境が悪い会社の特徴は?
挨拶がない・陰口が日常・雰囲気を悪くする人が放置されている、といった人間関係のサインに加え、残業代が出ない・有給が取りづらいといった待遇面、怒号や詰めが日常・管理職が見て見ぬふりといったマネジメント面のサインがあります。
本文の10項目チェックリストで、いまの職場を点検してみてください。
大切なのは個数よりも、複数のサインが放置されたまま続いているかどうかです。
Q2. 職場環境が悪いとどうなりますか?
まず感覚が麻痺して、悪い環境が「普通」の基準になってしまいます。
尊敬できる人・学べる人がいない環境では成長機会と市場価値も失われやすく、睡眠やメンタルなど心身にサインが出ることもあります。
これは個人の我慢で解決する問題ではなく、環境を選び直す判断が必要な段階のサインでもあります。
Q3. 職場環境が悪いとき、どこに相談すればいいですか?
まずは社内の相談窓口や信頼できる上司に相談できないかを確認します。
社内で解決が難しい場合は、労働局・労働基準監督署の総合労働相談コーナー(無料)が職場のトラブル全般を相談できる公的窓口です。
心身の不調が続くときは、厚生労働省「こころの耳」で相談先を探せます。
Q4. 職場環境が合わないと感じるのは甘えですか?
甘えではありません。
人と環境の相性は実在し、悪い環境は人の振る舞いまで変えてしまいます。
合わない状態が続き、変わる見込みもないのであれば、環境を選び直すのはむしろ合理的な判断です。
自分を責める前に、環境の側の問題を切り分けて考えてみてください。
Q5. 給料が高い会社は職場環境も良いのですか?
例外はありますが、経験上は連動する傾向があると感じています。
給料が高い会社には応募が集まって選抜が働き、待遇の余裕が人間関係の余裕につながりやすいためです。
ただしこれは統計で証明された法則ではなく、両方で働いた実感と構造的な理由に基づく「傾向」の話として受け取ってください。
まとめ:環境は我慢するものではなく、選び直せるもの
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 職場環境の悪さは、人間関係・待遇・マネジメントのサインが「放置されたまま続く」ことに表れる
- 環境が悪くなる原因は個人ではなく会社の構造(余裕のなさ・放置・優秀な人から辞める負のループ)
- 給料は「集まる人の層」と「余裕」を左右するため、給料と職場環境は連動する傾向がある(統計ではなく両方で働いた実感)
- 悪い環境の最大のリスクは、感覚が麻痺して「どこも同じ」と思い込み、市場価値と心身をすり減らすこと
- 個人で組織を変えるのは労力に見合いにくい。給料を妥協しない会社選びで、環境ごと選び直す
毎日の職場で消耗しているのは、あなたの我慢が足りないからではありません。
その違和感は、「合わない環境」を正しく感じ取れているサインです。
そして給料と環境が連動するなら、条件の良い会社を選び直すことは、より良い環境を選ぶことと同じです。
一度しかない人生です。
今夜、求人票を3件だけ開くところから、「選ぶ側」に立つ準備を始めてみてください。
次に読むなら
- ブラック企業の特徴と見分け方12選(環境の悪さが違法な搾取のレベルに達していないか確かめたいなら)
- 給料が上がらないのはなぜ?年収は業界で決まる仕組み(給料そのものの決まり方を深く知りたいなら)
- 職場の人間関係に疲れた時の対処法(消耗の主な原因が人間関係にあるなら)
- 転職の流れガイド(環境を選び直す準備を、具体的に始めるなら)
参考・出典
- 厚生労働省「令和6年就労条件総合調査 結果の概況」:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/24/index.html
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」:https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
- 労働安全衛生法 第71条の2(快適な職場環境の形成のための措置)・e-Gov法令検索:https://laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000057
- 厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」:https://kokoro.mhlw.go.jp/
