自己投資のおすすめ第1位は健康|ブラック企業で消耗した私の答え

深夜1時、部屋着でキッチンのテーブルに座り、お酒の缶を横に健康診断の結果を見つめる会社員。暗い部屋にテーブルランプの明かりだけ

何か始めなきゃと自己投資を調べては、時間もお金もかかるので止めてしまう。
眠るために、お酒を開ける夜もある。
数年前までの私が、まさにそうでした。

先にお伝えすると、やってよかった自己投資を1つだけ挙げるなら、資格でもスキルでもなく「健康」です。
健康は、いちばん地味で、いちばん裏切らない自己投資でした。

私はブラック企業に10年勤めた経験者で、現在は東証プライム上場企業の品質管理部門で働く現役会社員です。
ブラック企業時代は毎晩お酒を飲んでから寝ていて、健康診断では肝臓の数値を指摘されていました。
転職して環境が変わると、お酒がなくても眠れるようになり、数値は正常に戻りました。

同じ職場で見た、60代と70代の2人の背中と、自分の健康診断の結果。
この2つが、健康を1位に置く理由です。

この記事では、次の5つを順番にお伝えします。

  1. 自己投資の定番一覧と、選ぶ前に知ってほしいこと
  2. 私が健康を1位に置く理由になった、お酒と眠りと健康診断の話
  3. 健康が最大リターンの自己投資である5つの理由
  4. 残業まみれでもできる、健康への最初の一歩
  5. 体力と気力が残っているうちに考えたい、環境の見直し

それでは、「そもそも自己投資には何があるのか」という全体像から、順番に向き合っていきましょう。

目次

自己投資とは?おすすめの定番一覧と、選ぶ前に知ってほしいこと

まずこの章では、自己投資の全体像を短く整理していきましょう。
自己投資で何を選ぶかを決める前に、選択肢の一覧と「投資」という言葉の意味だけ押さえておけば十分です。

自己投資の意味と、定番の種類一覧

「自己投資」とは、将来の自分に返ってくることを期待して、今の時間、お金、労力、などを自分自身に使うことです。
「消費」との違いは、あとから回収する前提があるかどうか。
世間でおすすめとしてよく紹介される定番の自己投資を、得られるものと必要なものと一緒に表にまとめます。

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自己投資の種類得られるもの必要なもの
■読書・仕事の知識と、考え方の型
・他人の経験を短時間で借りられる
・1冊1,500円ほど
・読む時間と、読む気力
■資格・転職市場での証明
・専門知識の体系
・数ヶ月〜年単位の勉強時間
・受験料と教材費
■仕事のスキル
(ITや専門知識)
・明日の業務がラクになる
・評価と給料に直結しやすい
・業務時間外の学習
・続ける気力
■語学・海外案件や転職の選択肢が広がる
・情報源が広がる
・年単位で続ける時間
・使う機会
■お金の知識・資産運用・家計の安定
・複利の効果
・運用に回すためのお金
・学ぶ時間と、損を許容できる余裕
■副業・会社以外の収入
・会社の外で通用する経験
・平日の夜や土日の時間
・体力と、家族の理解
■人脈・環境・情報と機会
・前向きな影響
・交流の時間
・少しの勇気
■外見・身だしなみ・第一印象
・自信
・費用(用途を選ぶ)
・維持する手間
■健康
(睡眠・食事・運動)
・他の8つに取り組むための体力と気力
・長く働ける体
・お金はほぼかからない
・睡眠時間を確保する生活の組み替え
・食事や運動の基本的な知識
・続ける手間

表の最後の行を見てください。
健康は、何かを得るための自己投資というより、他の8つに取り組むための体力と気力を整える手段です。
私がこの記事で伝えたいのは、健康は自己投資の選択肢の一つではなく、他の8つすべてを支える生活の基礎だということです。

読書も資格も、眠れていて、体が動いて、初めて続けられます。
お金はほとんどかかりませんが、手間と知識は必要です。
それは他の8つも同じです。

「お金と時間をかけるほど良い」ではない。回収できてこそ投資

自己投資という言葉には、「かけた分だけ自分が成長する」という響きがあります。
ただ、投資である以上、回収できなければ消費や浪費と同じです。
起業スクールや資格取得に何十万円もつぎ込んだのに、向いていなくてほとんど無駄になった、というのは珍しい話ではありません。

もちろん、やってみないと向き不向きが分からないのも本当です。
試すこと自体は間違いではありません。
問題は、時間もお金も体力も残っていない状態で、回収の見込みがないものに大きく時間とお金をかけてしまうことです。

だからこそ、自己投資には順番があります。
最初に投資すべきは、リターンが最も確実で、他の投資の回収率まで上げてくれるもの。
ローリスク・ハイリターンな自己投資、それが「健康」だと、私は自分の失敗から学びました。
次の章で、その失敗をお話しします。

私がやってよかった自己投資の1位は「健康」です

厚生労働省の「令和5年労働安全衛生調査(実態調査)」によると、仕事や職業生活で強い不安・悩み・ストレスを感じている労働者は82.7%、30代に限ると86.0%でした。
当時の私も、その中の一人でした。
ここでは、ストレスを毎晩お酒で流していた不健康な頃から、健康診断の数値が正常に戻るまでの話をします。

ストレスで眠れず、毎晩お酒を飲んでから寝ていた頃

ブラック企業時代、私はストレスで眠れず、毎晩お酒を飲んでから寝る生活を8年ほど続けていました。
お酒を飲まないと寝つけないのに、飲んで寝ると朝は起きにくい日もあり、日中に強い眠気が来る日も多かったです。
サービス残業は月100時間を超えることも多く、帰宅はいつも深夜でした。
眠るための時間そのものが少ないうえに、その眠りをお酒で浅くしていたのです。

当時の私は、自分がなかなか寝付けないのを「寝つきが悪い体質だ」と思っていました。
朝がつらいのも、日中に眠くなるのも、体質だから仕方ないと。
いま振り返れば、体質ではなく、眠れない生活を続けていただけでした。

「それは意志の問題では?」と思う方もいるかもしれません。
私も当時は、自分の意志の問題だと思っていました。
でも、その考えは転職してから覆ります。

転職して気付いた「お酒がなくても眠れる」

転職して残業が月10時間以下になり、精神的なストレスも減りました。
それでも、飲酒の癖はすぐには抜けませんでした。
習慣は、環境が変わった翌日に消えてくれるものではないのです。

変化に気付いたのは、しばらく経ってからです。
ある夜、お酒を飲まずに布団に入ったら、そのまま眠れていました。
「お酒がなくても眠れる」と分かってからは、少しずつ飲む回数が減り、今は眠るために飲酒することは無くなりました。

ここで私が学んだのは、意志の力でやめたのではなく、環境が変わったらお酒が要らなくなったという事実です。
眠れなかったのは私自身の原因ではなく、眠れない環境に置かれていたのが最大の原因でした。
これは私の場合の話ですが、同じように眠れずにいる人にも、当てはまる部分があるかもしれません。

ただし、お酒で眠ることは、眠りの質の面では逆効果になり得ます。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、眠るためにお酒を飲むこと(寝酒)は睡眠の質を悪化させる可能性があるとして、「晩酌は控えめにし、寝酒はしない」ことがすすめられています。
寝つきは良くなっても睡眠の後半で眠りが浅くなり、飲む量が増えるほど夜中に目が覚める回数が増える、と報告されているためです。
睡眠不足が仕事にどう響くかは、「睡眠不足が仕事に与える影響|ミス・事故を防ぐ改善と環境の見直し」で詳しく紹介しています。
眠りの質が気になる方は、読んでみてください。

健康診断で指摘されていた肝臓の数値が、正常に戻った

もう一つ、はっきりした変化がありました。
ブラック企業時代の健康診断では、肝臓の数値が指摘されるレベルでした。
転職して飲酒が減り、今では正常値に戻っています。

これは、あくまで私の場合の話です。
数値の変化には個人差があるので、気になる項目がある方は、診断結果を持って医療機関へ相談してください。
それでも、「環境が変わると、体の数字も変わる」ことを自分の体で知ったのは、私にとっては大きな出来事でした。

健康診断の診断結果では、基準を外れた項目に印が付くのが一般的です。
私はブラック企業時代、その印を見ても「まあ大丈夫だろう」と診断結果を引き出しにしまっていました。
今思えば、診断結果のあの印は、私の体が出していた最初のサインだったのだと思います。

📌 今日できる一歩
健康診断の診断結果を引っ張り出して、印が付いている項目があるかどうかだけ見てください。
今すぐ数値の意味を調べなくてもいいです。
とりあえず自分の診断結果に「印があるか、ないか」を知るだけでも、今夜の一歩は完了です。

健康が最大リターンの自己投資である5つの理由

ここからは、私の個人的な体験を、一般的な話に広げていきましょう。
健康への投資は、なぜ他の自己投資よりも大きなリターンを得やすいのか。
理由は5つあります。

理由1 長く働ける。生涯収入の土台になる

ブラック企業時代、同じ職場に60代前半の男性がいました。
実年齢よりずっと上に見え、歩く姿を見ているだけで心配になるほどでした。

その方は、65歳を待たずに退職されました。
退職理由までは聞きませんでした。
ただ、歩く姿を見ていた私には、健康と無関係とは思えませんでした。

日本の制度上では、働ける期間は延びています。
高年齢者雇用安定法 第9条で企業には65歳までの雇用確保が義務付けられ、第10条の2では70歳までの就業機会の確保が努力義務になりました。
ただ、制度が席を用意してくれたとしても、その席に座り続けられる体がなければ意味がありません。
長く働ける体は、そのまま生涯収入の土台となるのです。

退職や老後の話なんてまだまだ先、自分には関係ない。
もしかすると、今はまだ遠い話に聞こえるかもしれません。
でも将来、その時のあなたの体の状態は、今日の眠り方と休み方の積み重ねで変わっていきます。

理由2 勉強や副業に回すエネルギーが残る

「自己投資ができない」と悩む人の多くは、時間より先にエネルギーが切れています。
私が資格の参考書を数ページで止めたのも、帰宅後に机に向かう気力が残っていなかったからでした。
読書も資格も副業も、エネルギーがあって初めて机に向かえます。

逆に言えば、眠れるようになり、朝がつらくなくなれば、同じ1時間の使い方が変わります。
社会人がどれくらい勉強しているか、そして続ける仕組みは「社会人はどれくらい勉強してる?今日から始めれば差がつく大人の習慣」で書きました。
周りがどのくらい勉強しているのか、興味がある方はぜひ読んでみてください。

理由3 医療費と「働けない期間」の損失を減らせる

厚生労働省の「医療保険に関する基礎資料(令和4年度)」の推計によると、1人が生涯で必要とする医療費は約2,900万円で、そのうち47%は70歳以降に必要となります。
裏を返せば、半分近くは現役を終えたあとの支出です。
若いうちの体の使い方が、その先の費用と働ける年数に影響する可能性があるということです。

70歳以降のお金と言われても、遠く感じるかもしれません。
でも、もっと身近な損失もあります。

ブラック企業時代、頻繁に頭痛で会社を休む同僚が1人いました。
本人は「前の職場ではそんなことはなかった」と話していました。
頭痛の原因は分かりませんでしたが、職場のストレスと無関係とは思えませんでした。

休んだ日の仕事は消えず、翌日に上乗せされます。
そして周りにも、仕事の遅れなどで迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
体調を崩して働けない期間は、収入だけでなく、評価と信頼も削ってしまう恐れがあります。

エナジードリンクで眠気を抑えて乗り切る人もいますが、それは眠気を先送りしているだけで、体の疲れは消えていません。
私の後輩がエナジードリンクを手放せなくなっていった話は「エナジードリンクがやめられない|毎日飲む習慣が示す危険なサイン」で紹介しています。
エナジードリンクを日常的に飲んでいる人も注意が必要です。

理由4 稼いだお金を「楽しみ」に変換できる

お金は、使えて初めて価値になります。
体がつらいと、旅行も趣味も家族との外出も、楽しむ前に疲れてしまいます。
ブラック企業時代の私は、休日は寝るだけで、稼いだお金を楽しみに変える体力が残っていませんでした。
毎月の給料は、毎晩のお酒に変わっていくだけ…。

健康は、お金を増やす投資ではありません。
でも、稼いだお金の価値を下げない投資ということができます。
同じ年収でも、体が元気な人とそうでない人では、お金から受け取れる楽しみがまるで違います。

理由5 年齢を重ねても人生の選択肢が残る

60代前半で退職された方と同じ職場に、70代半ばでも現場で働く方がいました。
背筋が伸びて若々しく、60代前半の方よりもずっと元気そうな印象です。
その方を見て、健康なら「長く働く」という選択肢を自分で選べるのだと知りました。

大事なのは「働き続けなければならない」ではなく、「働き続けることも、辞めることも選べる」ことです。
選択肢を分けるのは、年齢よりも体力。
健康は、年を重ねるほど価値が上がる、数少ない資産だと思います。

私が「健康は最大リターンの自己投資」だと考える5つの理由を、健康な場合と損なった場合で並べます。

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理由健康な場合損なった場合
1 長く働ける65歳・70歳まで働く選択肢を自分で持てる体がついていかず、働ける年数が短くなる可能性
2 エネルギーが残る帰宅後や朝に、勉強や副業へ回す気力が残る参考書が数ページで止まる
3 損失が減る医療費と休む日が減り、評価と信頼を保てる通院と欠勤が増え、収入と信頼が削られる
4 お金が楽しみになる稼いだお金を旅行・趣味・家族の時間に変えられる休日は寝るだけで、お金を使う体力が残らない
5 選択肢が残る働き続けるも辞めるも、自分で選べる体の都合で、辞めざるを得なくなる可能性

資格の勉強や転職活動を先に、と考える人もいると思います。
ただ、勉強をするにも転職活動をするにも、エネルギーが残っている状態でないと続きません。
健康か勉強かの二択ではなく、順番の話なのです。
次の章では、残業まみれのままでもできる一歩に絞ってお伝えします。

残業まみれでもできる、健康への最初の一歩

ここまで読んで、「それは転職して余裕ができたからこそ言えることでは?」と感じた方もいるでしょう。
その気持ちは、当時の私が一番よく分かります。
だからこの章では、残業まみれの生活のままでも、体力もお金も要らずにできることだけに絞ってお伝えします。

この記事では、一般的によく言われている健康情報について紹介します。
もしも体調に不安や違和感がある方は、医療機関への相談を優先してください。
それでは確認していきましょう。

まず健康診断の結果を引っ張り出して見る

最初の一歩は、健康診断の診断結果を見ることです。
体力もお金も要らず、5分で終わります。
ジムに行く前に、参考書を買う前に、まずは自分の体の現在地を知ることから始めることをおすすめします。

見るのは、印が付いている項目があるかどうか。
数値の意味を自分で調べて、不安を大きくする必要は今はありません。
気になる項目があれば、診断結果をそのまま持って、近くの内科か健診を受けた医療機関、会社に産業医がいれば産業医に相談するのが、一番確実で早い方法です。

再検査の指示が付いているなら、それは「まだ大丈夫」ではなく「今なら間に合う」のサインだと受け取ってください。
逆に、そのまま放っておいたら、将来手遅れになっているかもしれません。

今夜の眠りを、1つだけ変えてみる

次の一歩は、今夜の眠り方を1つだけ変えてみることです。
寝つくためにお酒を飲む習慣がある人は、今夜1回だけ休んでみる。
お酒を飲まない人は、30分早く布団に入るか、寝る前のスマホを枕元から離してみる。
どれか1つで十分です。

お酒については、毎日やめろとは言いません。
私自身、環境が変わってもすぐにはやめられなかった人間です。
自分の意志で毎日禁酒することがどれだけ難しいかは分かっています。

1回だけ変えて、翌朝の目覚めを比べてみてください。
厚生労働省の睡眠ガイドが示すとおり、お酒は寝つきを良くしても、眠りの後半を浅くする可能性があります。

ここで狙うのは「健康になること」ではなく、まず眠りの質です。
眠りの質が戻れば日中の眠気が減り、気力が残り、他の自己投資に回せるようになります。
翌朝の体が少しでも軽ければ、それが明日も続ける理由になります。

翌日にまた飲んでしまっても、失敗ではありません。
「1回できた」という事実は消えないからです。
週1回でも、月1回でも、「飲まない日」を作れれば、それが成功体験となるのです。
30分早く寝るのも同じで、続かない日があっても、できた日が消えるわけではありません。

ただし、お酒を飲まないとまったく眠れない、飲む量が増えている、と感じているなら、意志で何とかしようとする前に、内科や心療内科などの医療機関に相談することをおすすめします。
その状態は、一人で試行錯誤するより、専門家と一緒に整えるほうが、早く楽になる可能性があるからです。

余裕が出てきたら、1駅歩いてみる、寝る前にストレッチをしてみる

眠りが少し戻ってきたら、次は体を動かすことです。
とはいえ、いきなりジムやランニングは必要ありません。
通勤で1駅だけ歩く、寝る前に5分だけストレッチをする、まずはこれくらいで十分です。

私は今、もともと好きだったランニングや筋トレを続けています。
ブラック企業時代は、趣味や運動にほとんど時間を使えていませんでした。
運動が嫌いになったからではなく、時間と、精神的・肉体的な余裕がなかったからでした。
余裕が戻れば、やりたかったことは自然と戻ってきます。

食事も同じでした。
ブラック企業時代は惣菜やカップ麺で済ませる日がほとんどでしたが、転職して余裕が戻ってからは、自分で作る回数が増えました。
栄養の話になると長くなるので割愛しますが、「作る余裕があるかどうか」も、体の状態を映す一つの目安だと思います。

📌 今日できる一歩
今夜1つだけ、眠り方を変えてみてください。
寝る前のお酒を1回休む、30分早く布団に入る、スマホを枕元から離す、のどれか1つ。
眠れなくても構いません。明日の朝、体の軽さを比べてみるだけで十分です。

体力と気力が残っているうちに、環境も見直していい

夜明けの分かれ道に立ち、暗い会社の建物と朝日の差す方向を見比べる若手会社員。動ける体があるうちに環境を選び直す場面

眠れない・疲れが取れないのは、あなたのせいではなく、環境が原因かも?

ここまで、健康への一歩をお伝えしてきました。
ただ、私の場合、眠りが戻った一番の理由は、寝る前の工夫ではなく、職場の環境が変わったことでした。
サービス残業が月100時間を超えることも多かった生活の中で、眠りの工夫だけで回復するのは難しかったと思います。

もしあなたが、工夫を重ねても眠れず、休日に寝ても疲れが取れないなら、原因はあなた自身ではなく、環境のほうにあるかもしれません。
個人の努力で直せる範囲と、環境を変えないと直らない範囲は、分けて考えてよいのです。

転職活動にも体力が必要。動けるうちに、小さく準備を始める

職場の環境を変える手段の一つが、転職です。
ただ、転職活動には体力が要ります。
私は在職中に、平日の夜と土日を使って履歴書と職務経歴書を作り、求人を探しました。
仕事で消耗した体で机に向かうのは、かなりしんどいものでした。

それでも、力を振り絞って動いて本当に良かったと思っています。
体力が残っているうちでないと、環境を変える行動そのものが起こせません。
これが、健康を1位に置くもう一つの理由です。
体力は、環境を選び直すためにも必要です。

ただし、今すぐに急いで辞めましょう、と言いたい訳ではありません。
今、動ける体があるうちに、まずは会社への不満を一覧に書き出してみてください。
不満の一覧は、そのまま自己分析の入口になります。
書き出し方は「転職で自己分析がわからない人へ|ブラック企業経験者が教える始め方」で解説しています。
書き出し方に迷う方は、参考にしてみてください。

そこから先の、準備から内定までの流れは「転職の流れガイド|何から始める?準備〜内定の進め方とやること」にまとめています。
転職活動を始めたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

やってよかった自己投資と健康についてよくある質問

Q1. 自己投資は何から始めればいいですか?

お金も気力も要らない「健康への投資」からです。
まずは自分の身体の現状把握から始めてみることをおすすめします。
具体的には、健康診断の結果を見ること、次に睡眠を整えること。
読書や資格は、体力と気力が戻ってからで遅くありません。

Q2. 残業が多くて自己投資の時間がありません。どうすればいいですか?

まず、残業そのものを減らせないかを考えてみてください。
残業が会社の体質なら、転職を視野に入れるのが現実的です。
自分の裁量で減らせる余地があるなら、仕事の棚卸しと優先順位づけ、部署異動の相談という手もあります。

そのうえで、時間をかけずにできる自己投資が健康、とくに睡眠です。
朝の時間の使い方は「朝活のメリットと効果|夜の勉強が続かない人ほどうまくいく理由」で紹介しています。

Q3. 自己投資にはお金をいくらかけるべきですか?貯金とどちらが先ですか?

自己投資の目的と、求めるゴールによります。
目的が決まっているなら、その見返りに見合う額をかけてください。
まだ何を始めるか決まっていない、とにかく何か始めたい段階なら、手軽に始められてリターンも実感しやすい健康からで十分です。
その場合、貯金と天秤にかける必要はありません。

Q4. 自己投資は意味ない・無駄と言われるのはなぜですか?

「リターンが保証されないのに、時間とお金を使う」からです。
見返りを考えないまま高額な講座や資格に払えば、無駄になる可能性はあります。

一方で「自己投資は最強」と言われるのは、知識やスキルは誰にも奪われず、積み上がるからです。
どちらも正しく、分かれ目は見返りが返ってくるかどうか。
健康は用途を選ばず、どの道に進んでも返ってくる点で、外れにくい投資です。

Q5. 自己投資は何歳から始めても遅くないですか?既婚で子どもがいても始められますか?

何歳からでも遅くありません。
私が見た、70代半ばで現役の方がその実例でした。
既婚で子どもがいる方こそ、健康はお金がかからず、家族の生活に負担をかけない自己投資です。
家族の理解を得るなら、「講座に何十万円払う」より「今夜は30分早く寝る」のほうが、ずっと話が早いはずです。

まとめ:健康は、いちばん地味で、いちばん裏切らない自己投資

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 最初に投資すべきは、リターンが最も確実で、他のすべての自己投資の土台になる健康
  • 私は毎晩お酒で眠る生活を8年ほど続け、肝臓の数値を指摘されていた。転職して環境が変わると、お酒がなくても眠れ、数値は正常に戻った
  • 眠れないのは自分のせいではなく、環境の問題かもしれない。意志で直そうとする前に、環境を疑ってよい
  • 健康は、長く働ける・エネルギーが残る・損失が減る・お金を楽しみに変えられる・選択肢が残る、の5つのリターンを持つ
  • 最初の一歩は、健康診断の結果を見ることと、今夜の眠り方を1つだけ変えること。体力があるうちに、環境の見直しも選択肢に入れる

健康は、資格のように証明書が出るわけでも、副業のように口座の数字が増えるわけでもありません。
だから、後回しにされます。
でも、他のすべての自己投資は、健康という土台の上でしか回収できません。

今夜できることは、2つのうちどちらか1つで十分です。
健康診断の結果を引き出しから出すか、今夜の眠り方を1つだけ変えるか。
一度しかない人生を、消耗する側から選ぶ側に回るための体づくりは、その小さな1回から始まります。

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ここまで読んで思い当たることがあった方へ。
今のあなたに近いところから、気になる記事を読んでみてください。

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わたるの実録|ブラック企業10年の裏側(note)

わたるのnote

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新卒から彷徨い続け、約10年間のブラック企業を経験した実録。
私の社会人生活の全てをお見せします。

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この記事を書いた人

ブラック企業に10年勤務後、転職。製造業の品質管理・調達、台湾駐在・中国出張の経験あり。仕事で消耗しているあなたへ、きれいごとなしの「考え方と行動の地図」を届けます。ブラック企業10年の裏側はnoteに、Xでも毎日情報を発信しています。今日動かなければ、明日は今日の続きです。でも今から動けば人生は変えられます。一緒に始めてみませんか?

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