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また自分だけ、仕事が増えていく。
他の部署からの頼まれごと、上司からの急な資料、「ちょっとお願い」の一言。
職場でいいように使われている気がして、疲れていませんか。
私はブラック企業に約10年勤めた経験者で、現在は東証プライム上場企業の品質管理部門で働く現役会社員です。
前の会社では調達も担当し、外注先に「仕事を頼む側」に立った経験もあります。
先にお伝えすると、そのモヤモヤは気のせいではありません。
会社の側に、あなたを使い放題にできてしまう構造があるからです。
「勇気を出して断りましょう」なんて言うつもりは決してありません。
断らなくても、使われ方を変える方法があります。
この記事では、次の5つを順番に見ていきます。
- 「頼られている」のか「都合よく使われている」のかを分ける判定軸
- いいように使われる人の特徴5つ
- なぜ会社はあなたを使い放題にできるのか
- こき使われる状態を放置した先にあるもの
- 断り方より先にできる立ち回りと、それでも変わらないときの選び直し方
それでは、「頼られているだけかもしれない」という迷いを整理するところから始めましょう。
それは「頼られている」のか、「都合よく使われている」のか
「頼られているだけで、自意識過剰なのでは?」。
「断ったら、評価が下がるのでは?」。
この2つの迷いが同時にあるから、モヤモヤはなかなか消えません。
頼られる人と、いいように使われる人を分ける3つの判定軸
判定軸は3つあります。
感謝と評価が返ってくるか、断ったときに関係が壊れるか、その仕事があなたの成長につながるか。
表にすると、次のようになります。
| 判定軸 | 頼られている | いいように使われている |
|---|---|---|
| 感謝と評価が返るか | 感謝され、評価や次の仕事にもつながる | 「ありがとう」で終わり、評価は普通のまま |
| 断ったときに関係が壊れるか | 断っても関係は変わらない | 断ると不機嫌になる、次から距離を置かれる |
| 仕事があなたの成長につながるか | あなたにしかできない仕事、次につながる仕事 | 誰でもできる作業、時間だけが減っていく |
「頼まれた仕事が経験になる時期もあるのでは」と思う人もいるでしょう。
そのとおりで、若手のうちは、頼まれ仕事から学ぶことも確かにあります。
境目は、その仕事があなたにしかできないものかどうか。
3つの軸のうち2つが右側に当てはまるなら、使われている側に傾いていると考えてください。
いいように使われる人の特徴5つ|性格ではなく、職場が学習した結果
世間では「優しすぎる」「自己肯定感が低い」など、性格の話としてよく語られます。
ただ、私が10年の間に見てきたのは性格の違いではなく、職場が「この人には頼める」と学習していく過程でした。
そこで5つの特徴を、性格ではなく行動パターンとして挙げます。
特徴①:断らない
「断れない」ではなく、「断らない」です。
心の中では断れないと思っていても、周りから見えるのは「一度も断らない」という行動だけです。
その行動を、周囲は「頼めば受けてくれる人」と学習します。
台湾で勤務していた時、現地のベテラン社員の中に、本来は自分でやるべき仕事を部下に投げてしまう人がいました。
その人の分の仕事まで、私が背負うことになったのです。
引き受け続けるうちに、気づけば、ほとんどの仕事が私に乗せられていました。
頼まれごとは、それらしい理由と一緒にやってくることもあります。
同じく台湾の拠点に着任して間もない頃、出勤時の検温担当を上の立場の人から任されました。
理由は「一番早く出勤しているから」。
着任したばかりの私に、断れる空気はありません。
提案した本人は、定時ぎりぎりの出勤でした。
それらしい理由は、たいてい頼む側の都合です。
「君ならできる」「早く来ているから」「成長のため」。
こうした言葉と一緒に来た仕事ほど、引き受ける前に一度立ち止まってみてください。
特徴②:仕事が速いのに、主張しない
早く終わらせるほど、次の仕事が来ます。
周りからは、速く終わる人は「まだ余裕がある人」に見えるからです。
空いた時間を自分から伝えなければ、その時間は次の頼まれごとで埋まります。
私自身、作業を効率化して帰りが早くなった途端に、仕事を乗せられた経験があります。
その話は、この記事の後半でお伝えします。
特徴③:頼まれごとの範囲を確認しない
頼まれごとは、「ちょっと見て」「ちょっと確認して」のような軽い言葉でやってきます。
ところが、その「ちょっと」の先に何が待っているかは、引き受ける時点では見えていません。
範囲を聞かずに引き受けると、あとから出てきた仕事まで、すべて自分の仕事になってしまいます。
前の会社で品質管理をしていた頃、製造部門から相談を受けたことがありました。
加工ミスで、部品の内径が公差(許される寸法の幅)より0.03mm大きくなってしまったのです。
言われたのは「材料がこれしかないから、特採にできないかちょっと確認して」。
特採とは、規格から外れた品物を、お客様などの了承を得て使うことです。
引き受けてみると、「ちょっと確認」では済みませんでした。
設計部門への確認、お客様の承認を得るための営業への確認、ダメだった場合に備えた調達への材料手配の確認。
ミスをしたのは製造部門なのに、その後始末が「確認」という名目で、丸ごと品管に来たのです。
「ちょっと」と言われたら、引き受ける前に「どこまでやればいいでしょうか?」と一言だけ聞いてください。
範囲が分かれば、自分の担当ではない部分を、担当の部署に戻す相談もできます。
特徴④:「ありがとう」で満足してしまう
目上の人から「ありがとう」と言われると、うれしいものです。
「認めてもらえた」と感じる人も多いと思います。
ただ、頼む側から見れば、「ありがとう」は追加の費用がかからない支払い方法です。
お礼を言われて満足していると、頼む側は「この人は、ありがとうで動いてくれる」と学習します。
そうなると、評価や給料に変わるはずだった働きが、お礼の一言で精算され続けます。
「ありがとう」は受け取っていい。
ただし、それを評価の代わりにしないことです。
特徴⑤:評価の対象にならない雑用を抱え込む
評価は、期初に決めた目標をもとに行う会社が多いと思います。
頼まれてこなした雑用は、その目標に入っていないことがほとんどです。
つまり、雑用をどれだけ抱えても、評価の対象にはなりにくいのです。
前の会社でも、期初に決めた目標を、中間と期末の2回で評価していました。
目標の達成度を、数字(定量)と中身(定性)で見る仕組みです。
目標に雑用は入っていないので、どれだけこなしても評価されることはありませんでした。
むしろ雑用に時間を取られて本来の目標を達成できず、評価が下がってしまうこともありました。
この5つがそろうと、職場での扱いは「会社の便利屋」に近づいていきます。
なぜ会社はあなたを使い放題にできるのか|あなたの時間は「タダ」に見えている
前の会社で調達を担当していた頃、外注先に仕事を頼む側に立って初めて見えたことがあります。
社内で頼み合っている「ちょっとお願い」には、本当は値段がついている、ということです。
外注に「特急」を頼むと、割増になる理由
通常2週間かかる仕事を「3日で」と頼むと、たとえ受けてもらえたとしても割高になることがあります。
割増の正体は、相手の側で人が動くことです。
- 事前に計画していた工程を組み替え、機械の段取りを変える(時間)
- 残業で対応する(残業代という、目に見える金銭)
- 他のお客様に頭を下げて、納期をずらしてもらう(金銭には見えないが、信頼のコスト)
元々あった仕事が消えるわけではありません。
こちらの特急を終わらせた後に、後回しにされた仕事が処理されます。
手間と時間は、コストになって跳ね返ってくるのです。
特急料金は、「人が動いた分の正当な値段」です。
同じ作業が、社内では「タダ」で頼み合われている
ところが社内では、同じことを無料で頼み合っています。
「自分が面倒だから」に、理由らしきものをつけて誰かに渡します。
渡された側は段取りを組み替え、残業で処理することになります。
外注に頼めば値段がつく作業が、社内では「あなたの時間と体力」で支払われているのです。
私がいた会社は、残業がすべてサービス残業でした。
つまり、その値段は誰にも払われていなかったことになります。
法律上は、時間外労働には割増賃金を支払うことが定められています(労働基準法 第37条)。
それでも、払われない残業は珍しくありません。
厚生労働省の「賃金不払が疑われる事業場に対する監督指導結果(令和6年)」によると、令和6年に全国の労働基準監督署が取り扱った監督指導の結果、賃金不払(残業代を含む)が確認された事案は22,354件、金額は約172億円にのぼりました。
労働基準監督署が動いた分だけで、この数字です。
外注先に払う値段を見てきた私が言えるのは、私の時間も、本当はタダではなかったということです。
給料は固定費。「頼みやすい人」から仕事は積まれる
では、なぜ社内では値段がつかないのでしょうか。
経営側から見ると、月給制の社員に仕事を1件足しても、追加の費用はゼロに見えるからです。
外注に頼む場合と、社内のあなたに頼む場合を並べると、違いがはっきりします。
| 外注に頼む場合 | 社内のあなたに頼む場合 | |
|---|---|---|
| 見積り | ある | ない |
| 追加費用 | 発生する | 見えない |
| 断る権利 | ある(受けない自由がある) | 言い出しにくい |
| 単価の交渉 | ある | ない |
見積りがなく、追加費用が見えず、断ることも言い出しにくい状態です。
だから仕事は、断らない人、速い人、つまり「頼みやすい人」から順に積まれていきます。
これは悪意ではなく、力学です。
頼む側が悪人というわけではなく、費用が見えない仕組みの中では、誰が頼む側でも同じことが起きます。
力学である以上、あなたが個人の善意で耐えても解決しません。
耐えれば耐えるほど、「この人には頼める」という学習が進むだけです。
給料が会社の中で「費用」として先に確定する仕組みは、会社は誰のものかを読むと、お金の流れから理解できます。
だから打つ手は、我慢することではありません。
頼む側に、あなたが抱えている仕事の量を見せることです。
こき使われる状態を放置した先にあるもの|イライラの正体
「同じ給料なのに、なぜ自分だけ」。
そのイライラの正体は、払われていない時間への、まっとうな不満です。
では、抱えたまま放置すると、何が起きるのか。
私に実際に起きたことからお伝えします。
実録:改善で帰りが早くなり始めたら、仕事が増えた
台湾から帰任した後、調達の仕事をしていた頃のことです。
Excelにマクロを組み、発注の作業を自動化しました。
削減できた作業は1日1時間以上、月に換算すると20時間ほどです。
帰りが早くなり始めると、経営層が売上日報の更新、受入検査、駅までの送迎など、次々と仕事を乗せてきました。
そして納期が少し遅れると、実際には定時で帰れた日などなかったのに、「定時で帰っているのだから、間に合わないのは納得できない」という趣旨で詰められたのです。
「改善するだけ損だ」と気づいた瞬間でした。
改善で空いた時間が会社に回収されていく仕組みまで含めて、この実録の全文は真面目な人が損をする職場の構造に書きました。
「頑張るほど損をしている」という実感がある方は、続きをそちらで読んでみてください。
感謝もスキルも残らず、疲れだけがたまっていく
頼まれ仕事は実績になりにくく、その間に本来の仕事の時間が削られていきます。
残るのは、「ありがとう」と、積もっていくイライラだけです。
厚生労働省の「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」でも、仕事や職業生活で強いストレスを感じる事柄がある労働者は68.3%で、その内容で最も多かったのは「仕事の量」で43.2%でした。
放置した先にあるのは、感謝でもスキルでもなく、疲れだけがたまっていく毎日です。
明日からできる立ち回り|断り方より先に「見える化」
対処法として世間でよく紹介されるのは、「勇気を持って断る」です。
私はこれを勧めません。
断る勇気が出ないから悩んでいる人に、勇気を出せと言っても、明日から実行するのは難しいからです。
仕事の頼まれごとではありませんが、私にも断れなかった経験があります。
前の会社では、サービス残業のあとに同じメンバーで、週に1〜2回飲みに行っていた時期がありました。
話すのは仕事の愚痴ばかりです。
付き合いだから断れず、愚痴を言い合うのが少し楽しいと思う自分もいました。
ただ、帰宅は深夜0時過ぎ。
3〜4時間しか眠れない日が続き、翌日は頭が冴えず、仕事の質も落ちていきました。
そこで「まだ仕事が終わらないから」などと理由をつけて何度か誘いを断ってみると、体が楽になったのです。
それから少しずつ回数を減らし、最後には行かなくなりました。
仕事中の関係は崩れず、それまでどおり普通に接していました。
はっきり「行きません」と言ったわけではありません。
理由をつけて、回数を少しずつ減らしただけです。
仕事の頼まれごとも、正面から断るより、受け方を少しずつ変えるほうが現実的です。
依頼を受ける前の2つの質問
先に、自分の線を決めておきます。
線の例は、「本来の仕事が疎かにならない範囲」です。
そのうえで、依頼を受ける前に2つだけ聞き返してください。
- 目的:「これは、何に使うものでしょうか?」
- 期限:「いつまでに必要でしょうか?」
どちらも、断っていません。
それでも、主導権が少しあなたに戻ります。
目的が曖昧な依頼は、頼む側の都合であることが多いものです。
期限を聞くと、「今日中」が「来週でもいい」に変わることもあります。
「いいから早くやって」と返ってきたら、期限だけでも聞いてください。
「現在作業中の仕事もあるので、処理の優先順位をつけたいため、期限だけでも教えて頂けませんか?」
期限すら答えられない依頼は、本当は急ぎではないこともよくあります。
「聞き返したら、生意気だと思われないか」と心配になるかもしれません。
この2つは、仕事の質を上げるための質問です。
丁寧に聞けば、嫌がられることは多くありません。
ただ、聞き返しただけで毎回詰められるような職場なら、それ自体が、この記事の後半で扱う「会社を選び直す」判断の材料になります。
抱えている仕事を見せる。頼まれ仕事は記録に残す
次に、抱えている仕事を見えるところに置きます。
共有のタスク一覧やチームの予定表など、周りの人が見られる場所で構いません。
抱えているものが見えると、頼む側が、積まれている量を見てから頼むようになります。
その分、「頼み放題」は止まりやすくなります。
そして、頼まれ仕事は日付、内容、かかった時間をメモしておきます。
評価面談で「他部署からの依頼に月◯時間ほど使ったため、目標の△△が遅れました」と説明できるようにするためです。
次の期の目標に入れてもらう相談の材料にもなります。
「ありがとう」で終わらせないための記録です。
📌 今日できる一歩
今日、抱えている仕事を全部書き出してみてください。
5分で足ります。
誰かに見せる必要はまだありません。
まず自分が、積まれている量を見るところからです。
それでも変わらないなら|使われ方は性格ではなく、会社の構造で決まる
見える化をしても、頼まれ方が変わらない会社はあります。
異動で解決することもありますが、構造が同じなら、部署が変わっても同じことが起きます。
私自身、前の会社では品管のときも調達のときも、同じように仕事を乗せられてきました。
転職先は、部署ごとに仕事の範囲が決まっていた
転職した今の会社は、分業がしっかりしています。
部署ごとに仕事の範囲が決まっていて、それぞれの部門の人もその範囲を理解しています。
本来やるべき仕事はその担当がやり、問題が見つかれば担当部署に返します。
それが当たり前の職場でした。
たとえば品質管理の私が、海外の仕入先から部品の変更など仕様の相談が来たときは、仕入先から開発部門へ直接連絡してもらっています。
コストアップの相談なら、調達部門です。
品質の合否判定や改善活動は、品管で対応します。
担当がはっきりしているので、「仕事を振られた」という感覚にならず、担当の部署が処理する仕組みになっています。
組織が大きい分、何かをお願いしたいときに、どの部署の誰に頼めばいいか迷うこともあります。
それでも、「断らない人の善意に仕事が積まれる」構造ではありませんでした。
自分の仕事に集中できるという意味で、私には向いていたと感じています。
同じ私でも、働く会社を移っただけで、いいように使われていると感じることは、ほとんどなくなりました。
ここから言えるのは、使われ方は性格ではなく、会社の構造で大きく変わるということです。
リルート思考。現在地から、ルートは引き直せる
カーナビは、道を間違えても運転手を責めません。
現在地から、ルートを引き直すだけです。
人生も同じで、これまでの選択の結果として、今の自分がいます。
そして、これからの選択で未来が決まります。
今の環境が自分の選択の結果だとしても、現在地からいつでもルートは引き直せる。
私はこれを「リルート思考」と呼んでいます。
あなたの明日は、今日のあなた自身が決められます。
未来は、今日から変えられるのです。
転職活動と転職は、別のものです。
在職のまま外の求人を見るだけなら、失うものはありません。
全体の流れは転職の流れガイドにまとめています。
「自分が悪いのか、会社がおかしいのか」の判定が、一人ではつかないこともあります。
転職するかどうかより先に、頭を整理したい方へ
そんなときは、ポジウィル株式会社が運営するキャリアコーチング「ポジウィルキャリア」に相談する方法があります。
求人を紹介しないサービスなので、転職ありきの話になりにくいのが特長です。
初回のカウンセリングは無料で、その先の本格的なプログラムは有料です。
まずは無料の範囲で頭を整理して、続けるかどうかは料金を見てから決められます。
📌 今日できる一歩
転職サイトで、自分と同じ職種の求人を3件だけ見てみてください。
応募はしなくて構いません。
外の会社では、あなたの仕事にいくらの値段がついているのか。
それを知るだけで、「タダ」に見えていた自分の時間の見え方が変わります。
いいように使われることについて、よくある質問
Q1. なぜ自分だけ、いいように使われるのですか?
断らない、仕事が速いのに主張しない、範囲を確認しない、「ありがとう」で満足する、評価の対象にならない雑用を抱え込む。
この5つが重なると、職場は「この人には頼める」と学習します。
性格の欠点ではなく、学習の結果です。
他の人が使われないのは、断った実績があるか、抱えている仕事が周囲に見えていることが多いからです。
Q2. 「頼られる人」との違いは何ですか?
感謝と評価が返るか、断っても関係が壊れないか、その仕事があなたの成長につながるか、の3つで判定できます。
頼られる仕事は、あなたにしかできない仕事です。
誰でもできる作業ばかりが集まるなら、使われている側に傾いています。
Q3. 断ったら、評価が下がりませんか?
下がる職場もあります。
だからこの記事では、断る前にできることを勧めています。
依頼の目的と期限を聞き返し、抱えている仕事を見えるところに置いてください。
積まれている量が見えると、依頼が減ることがあります。
それでも「聞き返しただけで評価が下がる」職場なら、その事実が、会社を選び直す判断の材料になります。
Q4. パートやアルバイトでも同じですか?
構造は同じです。
急なシフトの交代がいつも自分に来る、時給の範囲を超えた「ついで仕事」が積まれる、という形で現れます。
判定軸と見える化はそのまま使えます。
線は「契約した勤務時間と仕事の範囲」に置いてください。
Q5. いいように使われるのが嫌で辞めたいのは、甘えですか?
甘えではありません。
立ち回りを試しても構造が変わらない会社では、個人の工夫には限界があります。
環境を選び直すのは、正当な選択肢です。
ただ、辞めるかどうかを決める前に、在職のまま転職活動だけ始めてみてください。
外の相場を知ってから決めるほうが、後悔が少なくなります。
まとめ:あなたの時間は、タダではない
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 「いいように使われている」という感覚は気のせいではなく、3つの判定軸で確かめられる
- 特徴5つは性格の欠点ではなく、職場が「この人には頼める」と学習した行動パターン
- 外注に頼めば値段がつく作業が、社内ではあなたの時間と体力で支払われている
- 給料は固定費に見えるから、頼みやすい人から仕事は積まれる。悪意ではなく力学
- 断らなくていい。依頼の目的と期限を聞き返し、抱えている仕事を見せる
- それでも変わらないなら、使われ方は会社の構造で決まる。現在地からルートは引き直せる
あなたの時間は、本当はタダではありません。
調達で外注先の値段を見てきた私には、社内では「タダ」に見えているだけだと分かります。
見えていないものは、見せれば変わります。
見せても変わらない会社なら、選び直すこともできます。
明日の最初の依頼で、「これは何に使うものでしょうか?」「いつまでに必要でしょうか?」の2つを聞き返してみてください。
それだけで、頼まれ方は少し変わります。
次に読むなら
- 改善するほど仕事が増えた実録の全文と、評価と分配の仕組みを知りたい方は:真面目な人が損をする職場の構造
- 在職のまま、外の求人を見るところから始めたい方は:転職の流れガイド
- 辞めたい気持ちはあるのに、動き出せずにいる方は:ブラック企業を辞めたいのに動けない理由

